探究学習と自己肯定感
今日は、探究学習に必要な自己肯定感について考えてみます。
まず、探究学習って何?については、前回の記事をご覧ください。
簡単にまとめると、2022年より高校で取り入れられる考え方で、社会で求められる力=「生きる力」の育成を目指し、学びたい領域を「探」索しながら、追「究」する学習方法です。
自ら学びたい領域を、楽しみながら自分で深められる習慣をつけることを目指しています。
いきなり1人で学びたい領域を決め、目標が定められる訳ではありませんので、探究学習の最初のステップは、学びたい領域を探索する、探す、ことです。
探究に大事なのは自己肯定感
探究学習では、まだ興味があるかどうかわからない、よく知らないテーマについて、まずは取り組んでみることが大切です。
そこで重要になるのが、自己肯定感です。
「知らなかった(から楽しい)!」「できないけど面白いかも」と、前向きに取り組めるかどうかは、自己肯定感が大きく作用します。これがないと「知らない・・・」「どうせできない・・・」とチャレンジ自体を諦めてしまいます。
大人が求める答えや正解が分かっていないと、発言するのにドキドキしてしまう、、、それよりも、答えが何かは知らないけど、自分の考えを迷いなく発信できる、そんな、自己肯定感や関係づくりが大切です。
◆自己肯定感を上げる声がけ
自己肯定案を上げる方法はいくつか有りますが、今回は、こどもへの「声掛け」について考えてみましょう。自己肯定感を上げるために気をつけたいのは、他者と比べずにその子個人の発言や成長、過程に着目することです。
たとえば、こんな言い換えができます。
△「満点凄いね!」
◯「今回も勉強よく頑張ったね!」
満点だった結果ではなく、頑張っていた過程に着目します。毎日頑張っているのを見ているよ、というメッセージを伝えることもできます。
△「◯◯ちゃんは□□もできるようになったみたいだよ、できるようになろうね!」
◯「前回はここまでできてたけど、今日はここまでできるようになったね!」
他者と比べるのではなく、その子個人の成長に着目します。
LFYの探究の授業でもこういう声がけに気をつけることで、探究に関わるすべての発言についていい反応が得られる安心感があることを目指しています。
「計算早いね」「よく覚えてるね」「見直して偉いね」」
「いつもプリントを綺麗に整理してるね」「計算式も書いて、わかりやすいね」
「その考え方、面白いね!」「いいね、何でそう思ったの?」「なるほどね、あたらしいね」
自己肯定感というと少しテーマが広いのですが、ひとつひとつの声かけに気を配ることが、探究学習の基礎になると考えています。
今日もみんながワクワクできるように頑張ります!