探究学習ってなんだろう?

今日は、探究学習という大きなテーマについて、具体的にどういうことなのか、こどもにどんな影響があるのか整理してみようと思います。

探究学習といえば、大きな動きとして、文部科学省が2022年より高校で「総合的な探究の時間」を新たに実施することを決め、社会で求められる力=「生きる力」の育成を求めています。

文部科学省「高等学校学習指導要領(平成 30 年告示)解説」より引用

探究学習の言葉からイメージしやすいものとしては「教科を横断した学習」「自分でテーマを決めて学ぶ」といったところでしょうか。

実はどちらも正解で、探究学習と一言で言ってもたくさんの考え方があります。空手や茶道にもいくつかの流派があるのと同じイメージです。

例えば、探究学習の一つ「サドベリー教育」では、一日中遊んでいてもよく、「教えて欲しい」と思ったときに「協定」を結ぶことでクラスが成立し、授業が行われます。

一方、「フレネ教育」では各々の学習計画表に基づいて個別学習を進めるということがベースにあります。

探究学習のはじめの一歩

LFYでは、皆で同じテーマについて、意見を出し合いながら考えることを大切にしています。
そのため、複数人で、LFYが設定したテーマについて、2ヶ月かけて探究します。
宿題は基本的にありませんが、特に興味があるテーマはより深く探究できるよう、自宅でできる探究のヒントや、難しい問題を用意しています。

今の学校教育に慣れてしまうと、「学びたいものを見つけて自ら学んでください」と急に言われても戸惑ってしまいます。

そのため、まずは設定されたテーマについて学び、みんなで考える事から始めています。

取り組みやすい探究から始めることで、徐々に探究の基礎や癖を身に着けていくことができます。
無理なく、でも探究したくなったら思いっきり探究できる、そんな環境づくりを行っています。
(具体的な探究の様子は、是非他の記事をご覧ください!)

算数の授業と聞いて心配していた子も、「算数って楽しいんだ!」と言ってくれたり、
虫が大好きな子が、虫のロボットを作る探究を通して、2ヶ月経過後も、自らロボットを作り続け、機械に詳しくなっていきました。

まだの方は是非、一度体験してみて貰えたらと思います。